Diario Sin Titulo

趣味の漫画描きの制作日記やら、雑学的なつぶやき等。ブログ名は「無題の日記」のスペイン語翻訳を意味する。読み方は「ディアリオ・シン・ティトゥロ」

懐かしさを覚えた映画

 先日書いていた記事、

vasconcelos.hatenadiary.com

 の続き。

 Blu-ray到着して、夜に見た。

自らを振り返った作品

 まだ1回しか見ていないので、大雑把に感想を書き記す。

 アメリカ人に嫁いでアメリカに移住した主人公の台湾人女性。祖母の訃報を知り、台湾の故郷に戻り、幼少から現在に至るまでの日々を時系列順に主人公にとってターニングポイントとなった出来事を思い出して、最後に彼女はこれからどうするかを決断していくという物語。

 私自身も、基本的に日本で教育を受けていたとはいえ、作中に出てくる台湾で起きた出来事は知らない訳ではないし、主人公と一緒になって私の場合はこうだった的な事を感じた。そういう意味では、ちゃんと作品に没入できていたと思う。

 Blu-rayの表紙にも書いてある

あの日思い描いた未来に、私は今、立てている―?

というのは観賞している私自身にも当てはまるな、とも感じた。

 ただ、生粋の日本人が観賞したとしたら受け取り方は違う気がする。

中国語分かるが、台湾語はほぼ分からない

 1回目の観賞は、日本語字幕で見た。

 私には中国語圏*1で生まれ育ち、大学生の時に中国語専攻*2して、就労していた時代があるので、字幕なしでも平気だと思っていた。だが、一般的に言う中国語は字幕なしでも鑑賞できるが、作中に時々出てくる台湾語*3は分からない。結局、字幕付きで見る事になった。

台湾をちゃんと描いていると感じた

 リアルに中国語圏、というか台湾で生活した事有れば見覚えのありそうな光景という物を背景描写を通じて表現できていると思えた。上述の経歴があるので、私自身は鑑賞していて懐かしさを覚えた。

 台湾を題材に描くなら、特に背景を描く時は何を押さえるべきなのかも、この作品からは感じ取れた。本物の台湾人による作品なので当然なのだが、台湾人から見たら外国人である日本人からすれば、日本人としてもしも台湾を題材に独特の物を漫画なりアニメなり小説なりでやるなら何を押さえるべきなのかを、ほんの少しであっても感じ取れたのは収穫に思えた。

 台湾販売版も機会があれば買いたいとも思った。

 今後もこの作品のような台湾などの中国語圏を舞台にした映像作品があれば、観賞していきたい。

 

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*1:答えは一連の記事なりでほぼバレてはいるが、具体的にどこの国なのかは敢えて断定的には書かない。読者に察して頂けたらと思う。

*2:中国語圏や中南米にて生活した時代はあるが、私は一貫して全て日本で教育を受けている。

*3:中国語は、台湾国内では国語あるいは北京語呼ばれている。そして台湾語とは言葉が違う。